出産予定日3週間前。
生産期にギリギリ入ったある日。
その頃、昼夜逆転した生活になってしまっていたのですが、なんだかいつもより眠気がこない。
そしてなんか腰が痛い。
寝ても痛くてまた目が覚める。
でも激痛って訳でもない。
全然ぎっくり腰の方が痛いぐらい。
痛くなったりならなかったり波があるような・・・
試しにはかってみたら7分間隔ぐらい?
病院から初産は出産に時間がかかるから陣痛が10分間隔になったら連絡をするように言われていました。
でも陣痛って感じでもないような。
前駆陣痛で病院に行っても陣痛が弱まって帰されるのも面倒だしな。
とか思いつつスマホで陣痛の事とか調べているともう朝。
起きてきた主人に
「腰が痛いんだけど今日生まれるかもね(笑)」
と私が言い。
それに対して主人は
「まだ生まれないでしょー」
と。
二人で
「だよねー」
と会話しつつ7時に主人が出勤。
主人が出勤して20分から30分経つと何か急に腰がすごく痛くなってきた!
痛みの間隔を測ると4分。
痛くない時は動けるけど、痛い時は動くのが少しつらい。
でも初産で良くわからないし、病院に電話しようかどうか迷っていると「プチン」という感覚とともに股に水が流れてきた・・・
さすがの私も「破水だ!」とわかりました。
破水したらすぐに連絡するように病院から言われていたので、今度は迷う事なく病院へ連絡。
すると、
「初産だし出産まで時間がかかると思うから、朝ごはんも食べて病院が開く9時に来てください」と。
その時は朝8時。
主人に破水して病院に行くからすぐに戻るように連絡。
私は時間もあったので、コンタクトを入れてメイクもしてお着換え。
持ち物をチェックして玄関の前に用意。
そしたらどんどん痛くなり8時50分にはもう痛くて立ってられない・・・
8時55分に主人が帰宅。
タクシーを呼んでもらいました。
タクシーが9時に到着。
破水しているので念のためバスタオルを巻いてタクシーへ乗り込みました。
9時10分、タクシーで徒歩15分の病院へ到着。
痛くて病院の椅子に座っている間に主人が受付で説明をしてくれると、車いすに乗るように指示され診察の順番を待ちました。
そして順番が来て診察室へ。
先生に診てもらうと、
「初産なのに結構進んでるね。子宮口が7cmぐらい開いてるね」
と予想外にお産が進んでいて驚いた様子。
すぐに陣痛室に行くことになりました。
陣痛室に行くと痛いので気を紛らわせようと少しテレビを見ていると、看護師さんに、
「あと2時間ぐらいで産まれると思うから痛みに集中してください」
と言われテレビは消されてしまいました。
あとこんなにすぐ産まれると思わず、コンタクトを付けてフルメイクの私は、コンタクトを外して眼鏡にしました。
メイクはバタバタしててそのまま。
その日は分娩が混みあっていて分娩室が空くのをまって11時頃に分娩室へ。
歩いて分娩室に行くように言われましたが、本当痛くて歩くのが大変。
陣痛が1分置きぐらいに来るので、痛くなくなったら動いて、痛くなったらしゃがんでを繰り返しながらやっと分娩室へ到着。
実際はすぐそばですが、ものすごく長い距離に感じました。
陣痛室に入ってからはどんどん痛くなる。
痛くて口で大きく呼吸をするのでものすごい喉が渇きます。
主人にペットボトルのストローを持ってきてもらい何度もスポーツドリンクやお茶を飲みました。
痛くて自分でお茶を飲むのが大変だったので、主人がいて本当に助かりました。
途中痛くて腰を叩くようにお願いすると、的外れなところばかり叩かれてかなりムカつく場面もありましたが。
まだ11時半か。
2時間で産まれるって言ってたから12時には産まれるかな。
と痛みに耐えつつ考えていると助産師さんが、
「子宮口も全開だし、いきんで良いよ」
と言われ。
そこから何度も必死にいきみましたが中々出てこない。
そしたら助産師さんがトコちゃんベルトを付けたままだったことに気付き慌てて外してくれました。
切迫早産気味だったので、早産防止のためにずっとつけてたんですよね。
私もすっかり忘れてた。
まだ産まれないかなと思っていると、先生が来て
「もう頭が見えてきてるよ。さわってごらん」と。
なんか頭をさわるのが怖くて
「怖いから良いです」
と一度拒否。
でも先生が
「頭を撫でられたら赤ちゃんもうれしいし、ママも頑張れるよ」
と言われ恐る恐るなでてみると、
ふわふわした感触が。
うちの子髪の毛ふさふさ。
あかちゃんも頑張っているから私も頑張ろうという気持ちに。
先生が会陰切開しなくても大丈夫そうという事で切開せずに産むことに。
そして頭を出すため思いっ切りいきみました。
ブチブチッ!
と股が裂ける感覚が。
思わず
「痛い!!!」
と叫んでしまいました。
陣痛中は我慢して一度も痛いとは言わなかったのに。
そして待望のわが子誕生!
産まれたらすぐに取り違え防止のために赤ちゃんと番号が対になったバンドを私は手に、娘は足に巻かれました。
産まれたてほやほやだから頭が細長い。
コーンヘッド。
夫が先生に「頭がながいんですけど」と言うと
先生が「大丈夫。ちゃんと治るから」と言い
安心する夫と私。
ちっちゃいのにちゃんと爪とか手相まであってなんか不思議だし可愛い。
さっき触った感触通り髪の毛ふさふさ。
正産期でしたが予定日よりは結構早めに産まれたので他の子よりは小さ目。
でも特に問題もなくとっても元気で安心しました。
カンガルーケアをして写真を撮ったり、親子3人で15分ほど過ごしました。
そのあと私は裂けた股を縫われ、わが子は身体測定のため連れていかれ、夫は分娩室を出されました。
股を縫い終わったら再び親子3人で分娩室へ集合。
出産したのが12時過ぎだったので運よく病院のおいしいおひるごはんが食べられました。
ご飯を食べるとほっとしたのか急に尿意が。
急いで助産師さんに声をかけ、分娩室脇のトイレへ案内してもらいました。
ほっとして便座に座るも、何も出ない。
尿意はすごいし出したいのに全くでないびくともしない。
出したいのに出ないのがこんなに辛いなんて。
再び助産師さんを呼んで、出ない事を説明。
「結構ちゃんと水分取ってたから尿が溜まりすぎて出なくなっちゃったのね」
と言いながらカテーテルで尿を出してくれました。
やっとすっきり。
でもまた尿意が来たのに出なかったらどうしようとすごく不安でした。
出したいのに出ないのが本当に辛かったので。
出産のとき外したトコちゃんベルトも出産してすぐ再び巻いてもらいました。
トコちゃんベルトを陣痛中もっと早く外していたらもっと早く産まれたかも?
そして車いすで病室へ。
子供は二人欲しいと以前から思っていた私ですが、痛すぎて出産はこれで最後にしよう。
「娘は一人っ子でいいや」と強く思いました。
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